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レモン水の効能について

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  最近、スーパーでは有機栽培のレモンから抽出したレモン汁が販売されるようになり、価格も手頃なものが増えています。  以下には、レモン汁に期待される効能について述べられています。 ビタミンCの補給: レモンには豊富なビタミンCが含まれています。ビタミンCは免疫機能のサポートや抗酸化作用があり、風邪の予防や健康な肌を維持するのに役立つとされています。 代謝の活性化: ビタミンCやクエン酸、ポリフェノールなどが含まれており、これらが代謝を活性化させる助けになるとされています。特にクエン酸は体内の酸化ストレスを軽減し、新陳代謝を促進する役割があります。 消化の改善: レモン水に含まれる酸が、消化酵素の分泌を促進し、消化を助ける可能性があります。また、レモンの風味が食欲を刺激し、食事の前に摂取することで食欲増進に寄与するとされています。 デトックス効果: クエン酸が肝臓のデトックスプロセスをサポートするとされ、レモン水は身体の浄化や不要物質の排出を助ける可能性があります。 皮膚の健康: ビタミンCはコラーゲンの生成を促進し、皮膚の健康や美容に寄与するとされています。レモン水の摂取が健康的な肌を維持するのに役立つとされています。 アルカリ性のバランス: レモンは酸味がありますが、体内に摂取されるとアルカリ性の影響をもたらすとされています。アルカリ性のバランスを整え、酸化ストレスを軽減する可能性があります。  以上の点から、レモン水には様々な効果があり、特にアンチエイジングや免疫の強化が期待されそうです。  人によっては、胃に合わない方もいると言われていますので、そのような方は空腹を避け、食後に摂取するとよいかもしれません。   しかし、どの食材もそうですが、たくさん摂取したら良いというものではなく、あくまでもバランスの良い食事に心がけることが大切だと言われています。

当店スタッフが執筆した書籍が出版されました。

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  この度、 『わが国におけるポリヴェーガル理論の臨床応用』(花丘ちぐさ編著、岩崎学術出版社) の執筆に当店スタッフが協力させていただきました。  ポリヴェーガル理論は、神経科学者Stephen Porgesによって提唱された自律神経系に関する理論です。  自律神経系は、無意識に働き、心臓や肺などの内臓器官の制御や体内のバランスを調整する重要な役割を果たしています。ポリヴェーガル理論は、この自律神経系の働きをさらに詳細に解明し、社会的な行動や情動にも影響を及ぼすことを示しています。  この理論では、以下の3つの部分から成る自律神経系が特に重要視されています。 背側迷走神経(Dorsal Vagus Nerve):  背側迷走神経の状態によって、個人は圧倒され、無力感を感じ、身動きが取れないような感じになると言われています。具体的には、引きこもりやバーンアウト等が該当すると考えられています。 腹側迷走神経(Ventral Vagus Nerve):  これは「安全・社会的接続」の状態に関連し、リラックスや安心感を促します。社交的な行動や信頼関係の構築に重要な役割を果たすと言われています。 交感神経(Sympathetic Nervous System):  ストレス反応として知られる、心拍数の上昇や血圧の上昇など、身体のエネルギーを高める反応を促します。これは「戦う・逃げる」反応とも呼ばれ、危険やストレスに対処する際に活発になります。  ポリヴェーガル理論では、これらの3つの神経系のバランスが重要であり、状況に応じてどの神経系が優位になるかが行動や感情に影響を与えると考えられています。  医療現場において、多くの患者さんが腹側迷走神経の状態にすることが困難にしていることが想定されます。また、医療従事者側の自律神経系も、常に腹側迷走神経優位になっているとは限りません。様々なストレスを抱えることによって、背側迷走神経または交感神経優位な状態で対象者と接している可能性も否めません。   Hitomi et al(2022)の研究 によると、特に看護師がストレスの影響を受けやすくなることがわかっています。これに伴い、看護師のバーンアウトが多いことも明らかになっています。24時間患者さんをケアする職種が、さまざまなストレスを抱えている現状を無視することができないでしょう。  

良好な睡眠が腰痛や関節痛などの痛みを緩和する?!

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 早寝早起きは健康的な生活習慣の一つとして知られています。一般に早寝がもたらす健康効果について述べてみたいと思います。 免疫力の向上  睡眠は、免疫細胞の活性化や増殖を促進する役割があります。十分な睡眠を取ることで、免疫力を向上させ、病気にかかりにくくなると言われています。 心身の緩和  睡眠不足は、ストレスや不安感を増加させることが知られています。深い眠りに入ることで、身体や脳が疲れを回復し、ストレスや不安の改善が期待されます。 集中力や記憶力の向上  睡眠不足は、集中力や記憶力の低下につながることが知られています。十分な睡眠を取ることで、脳の働きが良くなり、より効率的な思考や記憶ができるようになります。最近では、認知症になるリスクとして睡眠不足が挙げられています。 体重管理  睡眠不足は、食欲を刺激するホルモンの分泌を促進するため、過食につながることがあるようです。早寝早起きをすることで、適切な時間に食事を摂取すれば、体重の管理にも良い影響を与える可能性があるかもしれません。  以上のように、早寝は身体や心の健康に多くの効果があるといえそうです。  では、良好な睡眠が腰痛や関節痛に対して効果をもたらすことがあるのでしょうか。  現時点では、睡眠が直接的な効果を持つと断定することができませんが、下記に述べた内容から、十分な睡眠を取ることで身体の回復力を高めることができ、腰痛や関節痛の緩和につながると考えることができます。  睡眠不足は、心身のストレスをはじめ、身体の疲れがたまることで筋肉や関節の緊張を引き起こし、痛みを引き起こすことがあります。また、睡眠不足は痛みに対する感受性を高めるため、腰痛や関節痛が悪化する可能性があるといえそうです。  先述の通り、十分な睡眠を取ることで、身体や脳が回復し、疲れや緊張を解消することができれば、腰痛や関節痛の緩和につながることが期待されます。  また、睡眠中に分泌される成長ホルモンは、骨や筋肉の修復や再生に必要な役割を持っています。十分な睡眠を取ることで、成長ホルモンが分泌される量が増え、骨や筋肉の修復や再生が促進されるため、腰痛や関節痛の緩和につながる可能性があるかもしれません。  以上のことから、早寝は腰痛や関節痛に対して直接的な効果をもつことを主張することができませんが、良好な睡眠による身体の回復力によって、腰痛や関節痛

カレーパウダーの効能

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  前回のブログでは、 野菜スープの効能 について触れました。  今回は、前回のブログにも挙げた、カレーパウダーの効能についてご紹介いたします。  カレーパウダーには、ターメリック、クルクミン、オレガノ、フェヌグリーク、ペッパー、フェネル、コリアンダー、生姜、カルダモン等が含まれています。  これらは漢方薬として用いられている他、パーキンソン病やアルツハイマー病の抑制を目的として導入されているケースがあるようです。  具体的な効能として、抗酸化作用、抗炎症作用、抗癌作用、消化促進作用、脳機能促進作用、肝臓機能の向上等があげられています。  実際に、カレーパウダーの摂取によって、関節症や炎症性腸炎が改善したことが報告されています( Yves Henrotin et al. 2014 )。  これを野菜スープに一振りすることで、更なる相乗効果が期待できると考えることができます。  近年、グルテンフリーという言葉が流行しており、日本人の腸は小麦粉と相性が悪いといわれています。  カレーパウダーであれば、小麦粉が入っていないので、安心して摂取することができる食材となります。  長期にわたる痛みを抱えている方、まずはこういった食材を食生活に取り組んでみてはいかがでしょうか。  

当店が推奨する野菜スープの紹介

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  当店が推奨する数ある健康調理法のなかでも、特におすすめしているものは、「具たくさんの野菜スープ」調理法です。  具たくさんのスープの効能には癌の抑制や抗酸化・抗炎症作用等が含まれています( 前田、2017 )。これにより、体調不良、関節痛の改善を認めた研究も報告されています。    この スープ は、野菜の具材をまるごと摂ることができる調理法になります。一度にたくさん作ってしまえば、一日3食手軽に摂取できます。  実際に作ってみたスープを紹介します。    上の写真の具材は、大根、人参、ほうれん草、白菜、きゃべつ、そしてビーツです。「飲む血液」と呼ばれるビーツは野菜のなかでも最強の栄養を有すると言われています( Gamal et al, 2014 )。  これらすべての野菜が無農薬野菜となっています。野菜の皮がもっとも栄養があるといわているため、まるごと安心して摂取するためには、無農薬野菜を選ぶ必要があると考えています。  まずこれらをオリーブオイルで炒めます。具材がやわらかくなったら水をたしてミキサーにかけます。ミキサーには、少々の塩とカレーパウダー、または味噌、醤油などを好みに応じて加えます。  ただし、野菜のうま味が十分に引き出せる調理法であるため、これらの調味料をほんの少し加える程度で良いそうです。    こんな感じでできました。これで再度火を通したら完成です。ビーツが入っているので、赤色が強く反映します。このような色の強い野菜を積極的にとることが推奨されています。  このようにこれを作るのはとても簡単で早いです。調理時間は15分程度でしょうか。  具材を予めカットして冷凍しておくのも手だと思います。毎回作るのが大変だと、どうしても続けることが難しくなってしまいますが、冷凍されたものを使って調理する場合は、より時短でできるようになるので、この過程なら継続しやすいと思います。  外食に行ってお金を使うよりかは、若干高額でも無農薬野菜を購入した方がとても経済的です。また、外食になると、食材や味付けに何を使っているかわかりません。  この野菜スープ、ぜひ生活習慣のなかに取り入れてみてはいかがでしょうか。  

当店スタッフがスプリント作成の講義をしてきました。

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  当店スタッフが埼玉県内にある回復期リハビリテーション病院でスプリント作成の講義をしてきました。  手へのセラピーは、手の適切な形を促すことが大前提です。それを補う方法の一つとして、スプリントやテーピングが重要なスキルとして位置付けられています。  手の構えに必要なアーチ形成のイメージをテーピングで再現する実技体験 3点支持スプリント 短対立スプリント トレース場面 ガンレットサムスパイカの作成  今回講義してきた病院のスタッフは、非常に技術・知識が備わっており、高度なレベルのスプリントを作成されておりました。  今後はスプリント作成に加え、IVESといった電気刺激療法を導入していくことを検討しているそうです。  このように当店は、セラピーのみならず、スプリントをはじめ、健康習慣などの日常生活を想定した総合的なアプローチの展開を心がけています。

「揺する」ことの効果について

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  筋膜リリースの方法には、道具を使用したり、セラピストの肘や手首、ときには足を使ってアプローチをすることがあります。  当店では、整形疾患・脳卒中疾患の患者さんに、「揺する」方法を用いています。  「揺する」ことで、患者さんの関節可動域の拡大や筋緊張の緩和等が得られていることから、リラクセーション効果をもたらす可能性があると考えています。  揺することの効果を検証した研究はまだまだ少ないようですが、これらの効果の要因として、胎児がお腹の中にいるときの「揺れ」と羊水によって刺激される産毛の「揺れ」を思い出しているのではないかという考えがあるようです(久住、2018)。  Hebbの仮説によると、反射と随意運動、筋緊張、腱等は、律動的な活動の機能であると言われており、構造的組織の物理的緊張も、位相性脱分極の状態によって決定されるといわれています (Robert,2015) 。非常に難しい表現でわかりにくいですが、私はこれらが固定されたものではなく、次から次へと出来事(動き)が起こり、その結果として組織も変化していくものである、と理解しています。   つまり、揺することで周期的な感覚運動経験が得られ、リズミカルに機能しているシステムに働きかけることになる、という仮説を挙げています。  研究を行ううえでは、揺することの強さや揺するタイミング、大きさ、幅等の調整をどのような基準にするかが求められそうです。実験における妥当性と信頼性を担保するには、高水準の設定が必要になり、とてもハードルが高そうです。  もちろん、患者さんの身体の状態や身体の大きさによっても適切な刺激量が変わることも推測されます。  この「揺する」効果について、文献研究で追いかけつつ、臨床で発見できたことを改めてシェアさせて頂きたいと思っています。