糖尿病とは、血液のなかの血糖が増加してしまうことによって起こる病気です。 膵臓から出るインスリンというホルモンは、この血糖を血液から細胞に運ぶ役割を担っています。これによって、人間の体が動いていくためのエネルギーを確保できる、ということになります。 何らかの理由により、血糖が血液中に増加し、放置されると、血管が損傷し、糖尿病合併症につながってしまいます。 この理由には、下記に示すインスリンの問題が原因と考えられています。 〇:膵臓が疲労してしまい、インスリンを作れず分泌量が低下してしまう、これをインスリン分泌量の低下と表現されています 〇:十分にあるはずのインスリンの力が発揮できない、これをインスリン抵抗性と表現されています また、糖尿病には主に「1型」と「2型」に分けられます。 1型は、膵臓からのインスリンが分泌されなくなることによって起こるもので、注射でインスリンを補う必要があります。 2型は、前述した内容に加え、インスリン抵抗性が加わることによって起こります。これは遺伝的な影響と、食べすぎや運動不足などの影響によって起こると言われています。2型の治療には、食事療法や運動療法、お薬、インスリン注射等が挙げられます。 下記の論文によると、肥満および糖尿病を呈する脳卒中の機能障害は、そうでない群と比べ、機能障害の割合が増加する傾向にあることが見出されています。 Bailey R, Serra M, McGrath R. Obesity and diabetes are jointly associated with functional disability in stroke survivors. Disabil Health J. 2020, doi: 10.1016/j.dhjo.2020.100914. さらに次の論文では、糖尿病を呈することによって骨折のリスクが高まることを明らかにしています。また、1型の方が2型よりもより骨折リスクを高める傾向にあることも示されています。 Ha J, Jeong C, Han KD, Lim Y, Kim MK, Kwon HS, Song KH, Kang MI, Baek KH. Comparison of fracture risk between type 1 and type 2 diab