ストレスホルモン(コルチゾール)
人間がストレスを受けると、細胞に傷がついてしまうそうです。
そのため、傷ついた細胞を修復しないといけません。そこでコルチゾールという成分を体内で分泌します。
視床下部→下垂体→副腎でコルチゾールが分泌されます。
しかし、コルチゾールは血糖値をあげてしまいます。また、コルチゾールを傷ついた細胞に誘導しないといけません。
ここで膵臓が働きます。
膵臓によるインシュリンの働きによって、糖が細胞に誘導され、ストレスを受けた細胞の傷が修復されます。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)を有する方のほとんどは、過去の記憶がよみがえるごとに強いストレスをうけることがあるようです。
このストレスが頻繁になってしまうと、膵臓が疲れ果て、高血糖状態が続き、やがて糖尿病のリスクが高くなってしまいます。
なるほど、糖尿病の方のイメージは肥満でしたが、なぜか痩せている人にも糖尿病を抱えている理由がなんとなくわかってきました。
そこで、コルチゾールはPTSDの根本的な問題となる海馬に、これ以上ストレスを与えないようにストップをかけます。
これでも海馬がいうことを聞かないと、コルチゾールが海馬に攻撃するようになってしまいます。
コルチゾールの攻撃は、徐々に海馬の機能を低下させていきます。
このことから、PTSDの方には、糖尿病と海馬機能低下のリスクを考えながらケアしていくことが求められると考えられています。
コルチゾールには、腰痛をはじめとする身体の痛み、睡眠等の不定愁訴などさまざまな要因と関連している可能性がありそうです。
日々かかわっている方の「コルチゾール」への見解は、治療を進めていくうえで、重要な要因となりそうです。
しかし、コルチゾールを測定するためには、費用と負担が大きいです。ストレスを客観的に簡潔に測定できるものがあるといいですね。
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