AKA療法の実際
当店では、腰痛、臀部痛、膝痛を訴える方に対し、AKA 療法を用いています。
本記事では、右腰部、臀部、膝の痛みを訴えた方への事例を紹介します。
個人情報保護の観点から、詳細な情報は割愛しています。
1.初期状態の評価
右腰部、臀部、膝に痛みを訴えて来院されました。AKA療法に基づく評価を実施したところ、以下の点が確認されました。
左股関節: SLR 制限、ファベーレの制限あり。
右股関節: ファダーフ症状疑い)の制限あり。
体幹: 右側屈時に左腰部に突っ張り、可動域制限あり。
2.治療アプローチと経過
上記の評価結果から、左仙腸関節の関節包内運動の制限が、右側の仙腸関節や下肢への過負荷を引き起こしている可能性を推測しました。
まず、左仙腸関節の滑走運動の改善を目的を、次に仙腸関節の離開運動を誘導しました。
治療後、右側屈時の違和感、左右股関節の可動域制限は軽減しました。右腰部、臀部痛はなくなりましたが、右膝痛は残存。
数分間の安静と歩行運動の後、若干の痛みは残るものの、右膝痛は軽減しました。これは、左側の柔軟性改善に伴い、右膝への負担が軽減されたためと考えられました。
3.原因の考察
左仙腸関節の機能不全の原因として、普段生活しているお部屋の構造に着目しました。対象者の方は、右側から起き上がったり寝返りを打ったりする生活習慣を送っていたとのこと。
そこで、左側からの動作を促すとともに、より体幹を意識した起き上がり方や寝返り方の指導を行っております。
4.今後の見通し
1ヶ月後にまたコンディショニングを行う予定であり、その際に効果の確認と、生活習慣の改善状況のチェックを行いたいと考えております。
5.当院の治療方針
当店では、AKA 療法による治療だけでなく、患者様の生活習慣や心理的な状況、身体疲労、睡眠状態なども考慮した包括的な治療を目指しています。
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