AKA療法の実際


 右の腰部、臀部、膝に痛みのある方にAKA療法を行った当店でのお話になります。












 個人情報の観点から、ここではAKA療法に関する評価のみを記載し、その他の詳細な情報は割愛します。










 
 左股関節の制限と硬さを確認しました。専門用語だとSLR、ファベーレに該当します。













 一方、右股関節は一部制限が認められました。専門用語だとファダーフに該当します。














 体幹は右側屈したときに左腰につっぱりがあり、動く範囲に制限がありました。













 ここで推論です。左仙腸関節の関節包内運動が乏しく、右側の仙腸関節や下肢で一見、柔軟に動いているのではと考えました(過負荷)。


















 まず、左仙腸関節の滑りから実施してきました。その後離開という仙腸関節の動きを誘導しました。














 その後、右側屈時の違和感もなく、左右股関節の制限もなくなりました。右の腰部、臀部の痛みもなくなりました。ただ、右膝の痛みは残っていました。














 そこで、しばらく数分たったり、歩いたりしてもらいました。だんだんと右膝の痛みがなくなってきているようでした。














 左側の柔軟性が認められるようになり、右膝にかかる負担が緩和してきたのではないかという推論になります。















 この推論が正しいと仮定して、なぜ左側の仙腸関節の動きが乏しくなったのかを考える必要があります。本ケースによると、すべて右側から起きたり寝返ったりするようなお部屋のつくりになっているようでした。













 そこで左側から動く機会もつくりつつ、右側からの寝返りや起き上がり方法も一緒に確認していきました。














 また1カ月後位に様子を伺えればと思っています。




















 当店では、単にAKA療法のみを行うのではなく、起こりうるだろう原因を一緒に考えていくように努めています。




















 また、日々のストレスなど心理的な状況や日々の身体疲労、睡眠等も合わせて確認していきたいと思います。




 

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